革好きたちを虜にするコンビネーション鞣しの魅力とは。

革好きたちが革製品を買う際に注目するポイントのうちの一つが鞣し方です。その中でも、耐久性と風合いを両立することが可能な鞣し方が「コンビネーション鞣し」です。 本記事では、革好きたちを虜にするコンビネーション鞣しの魅力をご紹介します。

コンビネーション鞣しとは

コンビネーション鞣しとは、その名の通り、異なる鞣し方を組み合わせて鞣す方法です。 多くある鞣しの方法から、長所を取り込むことによって、それぞれの製法の短所を補うことができます。通常、一つの製法だけでは実現することのできない風合いを作り出すコンビネーション鞣しは革好きたちを虜にしています。

コンビネーション鞣しで大切なこと

「タンニン鞣し」と「クロム鞣し」の二つの鞣し方を組み合わせコンビネーション鞣しを行っています。 「タンニン鞣し」と「クロム鞣し」を組み合わせることによって、独特の風合いを作り出しています。 高い耐久性を誇りながら、エイジング(経年変化)による風合いの変化を引き起こすため、多くの革好きたちを虜にしています。

コンビネーション鞣しで大切なこと「風合いを生み出すタンニン鞣し」

タンニン鞣しとは、最も古い鞣し方のうちの一つです。 その起源は古代エジプトまで遡る伝統的な鞣し方です。 タンニン鞣しの「タンニン」とは、渋のことを指します。お茶や赤ワインなどを飲んだ時に感じる「渋み」もこのタンニンの影響です。

レザーの元となる原皮をタンニンに漬け込むことで、原皮に含まれるタンパク質に反応しさせます。 これによって皮の腐食が進まなくなり、原皮から革に変化します。

タンニンなめしは非常に手間と時間がかかり、鞣しに数か月を要することが多くあるため、タンニン鞣しが施された革製品は世界で約2割と言われています。

タンニン鞣しを行った革の最大の特徴は、「エイジング(経年変化)」を引き起こすということにあります。 エイジングは長く使い込んでいくと手の脂や紫外線によって、革のなかに染み込んでいるタンニンが酸化することによって引き起こされます。

タンニン鞣しによって作られた製品は革本来の質感を感じることができ、エイジングによって革の個性も引き出せるのです。

コンビネーション鞣しの工程「耐久性を高めるクロム鞣し」

クロム鞣しは、約100年ほどの歴史を持つ比較的新しい加工技術です。 「タイコ」と呼ばれる機械に、クロム化合物によって作られるクロム鞣し剤を投入して加工します。 鞣し剤の浸透に要する時間は一日程度で、鞣しに数ヶ月もの年月を必要とするタンニン鞣しと比べ早く大量に革を作ることが可能です。

クロム鞣しで作られた革製品は、タンニン鞣しで作られた革製品に比べ柔らかく伸縮性に優れており、着色や加工もしやすいです。 そのため、現在多くの革製品がクロム鞣しによって作られています。 クロム鞣しで作られた製品は、タンニン鞣しのものと異なり「エイジング(経年変化)」は引き起こしません。「お手入れが面倒」という場合にはクロム鞣しの製品を選ぶと良いでしょう。

コンビネーション鞣しで大切なこと「品質を左右する脱クロム製法とコバ処理」

商品の品質を左右するのが「脱クロム製法」と「コバ処理」です。 脱クロム製法とは、一旦クロムでなめした後の革を特別に加工し、機能が残る限界ギリギリまでクロムを取り除く製法です。 「タンニン」と「クロム」の配合比率によってコンビネーション鞣しの風合いが決まるため、この工程は非常に重要です。

また、コバの処理も製品の品質に大きく関わってくる要素の1つです。コバの処理の仕方によって製品の見え方も大きく変わってくるため、丁寧に処理を行う必要があります。

エイジング(経年変化)を楽しむために。コンビネーション鞣しで製造された革商品のお手入れのポイント

「タンニン鞣し」と「クロム鞣し」でコンビネーション鞣しを行い、さらにクロム鞣しも行っているため、傷や水に対しては、通常の皮革製品よりも高い耐性を持っています。

しかし、革製品のため、基本的なお手入れは必要になります。 雨などで濡れてしまった際には、しっかりとタオルなどで水気をとり、陰干しするなどは行うべきです。 また、ある程度の期間が経ったら革のクリームで保湿を行うと長く革製品を使うことができます。

なぜ革好きたちはコンビネーション鞣しの製品を選ぶのか。

コンビネーション鞣しの最大の魅力は「しっかりとした風合いがあるのに、お手入れは楽」という点でしょう。 本来、エイジング(経年変化)はタンニン鞣しなどの製法でしか楽しめないものでした。

しかし、クロム鞣しといった耐久性を向上させる製法と合わせて使うことができるようになりました。 これによって、「革は好きだがお手入れをする時間がない」といった層のニーズにも答えられるようになり、結果的に多くの革好きから支持を集めるようになりました。

まとめ

多くの革好きを虜にしているコンビネーション鞣し。 風合いと耐久性の両立を実現したコンビネーション鞣しの製品は生活に彩りを与えてくれるでしょう。 時間と共に深みが増す革を生活に取り入れてみてはいかかがでしょうか。

関連記事

こだわりを追求し続ける日本のタンナーの魅力とは?おすすめのタンナー長財布やバッグを紹介
なぜ真鍮の金具は魅力があるのか。魅力や用途についてお伝えします。
オーセンティックなスタイルの魅力について余すことなくお伝えします。
熟練の職人が手掛ける日本の鞄の魅力とは?業界の現状と職人になる方法も解説!
シンプルでお洒落なスマホケース!メリットやおすすめスマホケースをご紹介!